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3人家族・月10万円貯める主婦「絶対NGな節約法」

そもそも「節約」とは

「節約」の意味を辞書で引いてみると「無駄を省いて切りつめること」とあります。つまり、省くべきは「無駄な部分」です。無駄な部分とは、その人にとって「あってもなくてもどちらでもいい」「大して重要ではない」ことだと思います。あってもなくてもどちらでもよいものを無くしたところで生活への影響ありません。ですが、無駄ではない部分、その人にとって価値のある部分を省いてしまうと、人は嫌になります。それはただの「我慢」であり、適切な「節約」とは呼べなくなると考えています。この「無駄だけ省く」という本質を忘れずに取り組むことで、なるべく無理や我慢をしないで、長く順調に節約していけるようになります。

絶対NGな節約方法5つ

1.食費から削る

意外かもしれませんが、食費から節約に取り組むと多くの方が挫折します。これは、12年SNSで節約の発信をしてきた中で、講座の生徒さん、ご相談者さんを累計1,000名以上見てきた結果言えることですが、食費の節約は、労力のわりに節約効果が薄く、体調を崩したり予定が変わったりが続くと、途端に元に戻ってしまって嫌になったりします。節約メニューを調べて工夫したり、小分け冷凍したり、作り置きをしたり…これが楽しいという方は続きますが、家事・育児・仕事などで忙しい方、そもそもお料理が得意でない・苦手な方には向いていません。私の講座では食費の効果的な節約方法、楽で簡単な献立の立て方もお伝えしていますが、一般的な方法で食費から節約に入るのは不向きと考えています。食費のように「見張り続けなければ成果が出ない」ことよりも、固定費などの「一度見直したら効果が持続する」項目から節約することをお勧めします。

2.メンテナンス費を削る

家や車の修理修繕、給湯器やエアコンの掃除やメンテナンス等は、手間に感じたり出費も大きくて後回しにしたくなりますが、メンテナンス費を削るのは絶対にお勧めしません。こまめにお金をかけてなるべく本体を長持ちさせた方が結果的に節約になります。私の生徒さん、ご相談者さんも、とくに「家の修繕費」「車のメンテナンス費」を削ってのちのち首が締まってしまった、結局ローンを組んで修繕したり買い直した、という体験談がかなり多いです。目の前の生活に追われて、緊急のことが起こらない限り「まだ大丈夫」と考えてしまいがちですが、こまめなメンテナンスは長い目で見れば数十万円、数百万円以上の節約につながることも。計画的にお手入れをしていくことで大きな効果が期待できます。

3.努力が必要な方法で削る

よく目にする節約方法は、ざっくり言えば「今より超人になる」ことが必要だと感じます。どういうことかと言うと、安いものを求めてお店をハシゴしたり、節約レシピを見て手間をかけてお料理したり、細かく1円まで合わせて家計管理したり…よく目にする節約術は「今ですら大変なのにもっと努力を要すること」がほとんどだと思うのです。加えて、好きなことや食べたいものまで我慢となれば、嫌になったり続かなくなって当然です。無理な節約でさらにストレスを溜め、かえって散財してしまったというお話もたくさん耳にします。確かに、上手に節約するためには最初は少し習慣を整えるための努力期間が必要かもしれません。が、ずっと闇雲に努力、我慢を続ける必要はなく、ただ上手にやればいいのです。無理や我慢が生じている時点でそのやり方は適切ではない可能性があるため、節約方法を考え直すことをお勧めします。
ぽこりんママの講座では、無理や我慢を極力省いた最も効率良い節約方法をお伝えしています。

4.投資を削る

ここで言う投資は、NISAなどの金融商品の投資だけを指すのではなく、勉強、人付き合いなどの自己投資も含みます。投資とは「利益を見込んでお金を投じること」であり、今よりプラスのものが受け取れるもの、行動だと理解しています。今目の前の状況が忙しかったりする場合、多くの人が必要な学びなどを後回しにしがちですが、これは大きな機会損失を招くと考えています。実際、我が家は最初、家族4人・手取り18万円のカツカツ家計で、毎月自由になるお金は数千円しか残らず火の車でした。ですが、今を繰り返すだけではこの生活から抜けられないと考え、まず最初は家計管理の勉強に少しずつ自己投資をしました。結果、シングルマザーになった今も、楽に家計管理しながら月10万円ずつ貯金し、その他計画的に備えるルーティンが作れています。「やった方がいいんだろうなぁ」「分かっているけど」そう思っている間にどんどん機会をロスしています。目の前の最重要なことばかりではなく、勇気を出して日常の時間とお金の数%でも未来への投資に向けることで、劇的に家計も生活も良い方向に変化すると考えています。

5.必要な医療や保険を削る

まず、体調のメンテナンスを怠ることは長期的に見るとさらに重症化したり、元の状態に戻らないといった可能性が増すため、適切な医療費を削ることは非常に危険だと考えています。一億円払っても本物の自分の歯一本買い戻せません。治療の苦痛や支払いの負担を考えても、なるべく問題が小さいうちに対処し、消耗を最小限に抑えて健康な状態を維持することが最も節約になると考えています。

また、最近多いご相談で「保険不要論」の発信を見て「保険を全部解約しました」という方がいらっしゃいます。ですが、たくさんの家計を見せていただいてきた私はあまりお勧めできません。保険が不要な方は大きくまとめると2パターンで、

①病気や怪我をしても自分以外に困る人がいない(家族がいない)

②事件、事故、病気があっても全て現金貯金で賄える(数百万円、数千万円でも自力で払える

という場合には不要かもしれません。

ですが、とくに②を自力でクリアできない方こそ保険に入っておくべきではないかと思います。保険を解約すれば月々の支払いは安くなります。が、保険解約のメリットばかりが注目されて、デメリットが見落とされているように感じます。かと言って、なんでもかんでも保険で備えていては、逆に「保障は手厚いけど今の生活が圧迫される状態」になるかもしれません。大切なのはバランスであり、必要な保障は各ご家庭によって全く異なります。人生全体、家族それぞれの希望や進路から最適なプランを選ぶ必要があるので、私は見直しの際には有料であってもしっかりプロに相談しています。
ぽこりんママの講座では保険の見直し、ライフプラン作成も全てプログラム内でご受講いただいております。

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